2008年01月11日

【Ⅰ】運動 <前編>

休息をとろうスイカ初めに(爆発的パワーとそれを継続するスタミナ)

300m~900mが基本となる中距離レースのハーリーでは、爆発的なパワーとそれを継続するスタミナが必須となります。 

そのパワーとスタミナの供給源が筋肉で、その筋肉は1)瞬発力に優れる 「速筋2)持久力に優れる「遅筋3)1と2の中間的な性質の「中間筋の3つに大別されます。

ハーリーにおいては、「速筋」と「中間筋」がより重要となり、スタートダッシュ、ターン、ラストスパートでは「速筋」、ストローク時には「中間筋」を主に使います。

速筋 は高負荷の筋トレ、ハーリーのスタートダッシュなどの「無酸素運動」(*1)で鍛えられ、速筋に蓄えられたグリコーゲン(糖)がエネルギー源。連続だと30-40秒位しかもたない為、スタートダッシュの後はストロークに切り替えて中間筋を使いながら速筋を休ませる必要があります。

遅筋 はジョギングや低負荷+多めの回数の筋トレなどの、「有酸素運動」(*2)で鍛えられ、血液中に流れる糖分と体脂肪がエネルギー源。
瞬発力や大きな力を必要としない「長距離レース」に必要な筋肉です。

中間筋 は「無酸素運動」と「有酸素運動」の2つで鍛えられ、中負荷(上限の50%~70%)+多めの回数の筋トレや日ごろのパドリング(70%~90%)で鍛えられます。 速筋を 高強度の有酸素トレで中間筋に変えることで、強くてスタミナのある中間筋を強化することができます。 また、速筋トレーニングで筋肉の最大値を上げることも、中間筋の底上げにつながります。
血液中の糖分と体脂肪がエネルギー源。
ある程度の大きな力を継続的に使うことができるため、ハーリー等の中距離レースにおいてはとても重要な筋肉です。




つづく・・・【Ⅰ】運動<後編>。




本参考

1)速筋(白筋)
瞬発力+大きな力、筋肉の収縮速度が速い、疲労しやすい。 スタートダッシュ、ターン、ラストスパート。

2)遅筋(赤筋)
大きな力を出せない、筋肉の収縮速度遅い、持久力に優れてる。

3)中間筋(桃筋)
1と2の中間的な性質、 鍛え方によって速筋・遅筋にも変えることができる筋肉。  中間地点でのストローク時。


*1<無酸素運動
無酸素運動とは、筋肉の「速筋」から「中間筋」を主に使う運動で、エネルギー基質は糖を使います。 糖を分解する時に、炭酸ガスを発生させます。糖は筋肉中にある物を使用しますので、これがなくなるとエネルギーがなくなります。 この時間が30-40秒くらいです。 酸素がいらないエネルギー供給反応なので無酸素運動といわれます。

*2<有酸素運動
有酸素運動は、「中間筋」から「遅筋」を使い、エネルギー基質は脂質、アミノ酸、ピルビン酸を使います。 この時、酸素も一緒に使われますので有酸素運動と言われます。 有酸素運動を継続できる時間は、筋肉中に乳酸が溜まらないようにコントロールすれば、エネルギー基質分量、運動できます。 マラソン、トライアスロン、のようにかなり長時間、継続できます。



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Posted by Okinawa Harlee Network at 22:17│Comments(0)運動と調整方法
 
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