エークの語源

Okinawa Harlee Network

2010年09月21日 15:20

沖縄では、ハーリーで漕ぐ「櫂(かい)」のことを「エーク(又はイーク)」と言います。

最近では、中国のドラゴンボート競技に見受けられる「長方形型」やアウトリガーカヌーに見られる「丸っぽい型」も数多く見受けられるようになってきましたが、元来のエークは「島エーク」と呼ばれる細長い形状の櫂のことを意味しています。
沖縄では昔から、イーク(椿科モッコク)やチャーギ(イヌマキ)が高級材木として重宝されていて、チャーギなどは赤瓦の屋根を支える支柱などの建築材料としても重宝されていました。(沖縄ワールドにもある伊是名から移築した家をみてみるとチャーギがふんだんに使用されています。しかし、植えたチャーギには虫がつく(泣))

海岸付近の山に多い、常緑高木のイーク(モッコク)もたいへん緻密で堅く、腐りを受けにくいためエークを作るのに適切と言われていました。そのため、イークがエークの材料として用いられる様になり、そのエークの語源となったとされています。色は赤っぽく、後に木材の伐採禁止令が出た高級材木として有名です。

この様に、本島ではエークと呼ばれていましたが、実はその呼び名には地域性が存在します。例えば、宮古島の池間ではザクギ、石垣島ではケイズと呼ばれていたそうです。
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